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Channel: Life in America ~JAPAN編
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不寛容な時代

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日本は先進国のなかで、3回目のコロナワクチン接種率が大幅に遅れている。

日本政府は前回の失敗から何も学んでいないらしい。

そればかりか、PCRテストキッドも全く不足しており、テストしたくてもできない人が続出。実際の陽性者数はきっと、今の10倍は下らないだろうとさえ予測されている。

我が家には基礎疾患(それも呼吸系)の難病を持った高齢者がいるので、私はのんびりと接種の順番を待っているわけにはいかない。

ワクチン接種1回目も2回目も、市からの接種券が届く前に市内の某病院でさっさと打ってもらった。

これで自分が誰かに感染させる確率が激減したと思うと、どれほど安堵したことだろう。

あれから約7か月。

もちろん3回目の接種券など市から届く気配も見られず、そんなときに以前と同じ病院で3回目の接種をやってくれると聞き、さっさと接種した。

こういう情報はあらゆる方向から回ってくるもので、それを知った翌日にはすぐに病院のWebサイトから予約を済ませ、同時に当日診察しなくてもいいようにWeb診断も済ませてあとは日を待つばかり。

 

それにしても、だ。

 

前回もそうだったけれど、ワクチンがあるのならなぜさっさと希望者に打たないのだろう?

このような動きの速い民間の病院がどうして増えないのだろう?

ワクチン接種の予約システムを、どうしてほかの病院でも共有して有効利用しないのだろう?

そればかりか、

「抜けがけしやがって」

「(ワクチン接種で)自分の病院の利益のためだろう」

という”誹謗中傷”が先手を打った病院に寄せられているとも聞いた。

なぜ人の命を守ろうとがんばった病院が、このような心無い”誹謗中傷”にさらされなければならないのだろう?

 

日本人の横並び意識は、ただの不寛容につながっていく。

どんどんと人民のの恥部があけっぴろげになっていくようで恐ろしい。

 


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