もちろんナコミ姐さんの一番の目的は、ブルース・フェス。
今年のシカゴ・ブルースフェスは、6月13日から15日までの3日間。この時期は、その前後にもいろんなブルースイベントが目白押しで、もう出るほうも見るほうも眠れない日々が続く。
私もいつものことながら、寝不足の毎日。
でも今年は頼もしい連れがいるので、うれしい
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行ったところをずらっと書き記しておこう。
6月12日(木曜日)ブルースフェス前夜
私は夜、シカゴで撮影のアルバイトがあったので、仕事が終わったあと「Hard Rock Hotel」のバーでナコミさんとドラマーのふみちゃんと待ち合わせ。
ここのBar、「Angels and Kings」は、毎晩いろんなジャンルの音楽をノーチャージで聴ける、穴場的Bar。
ちょうど木曜日はブルース・ナイト。で、なななんと、マシューのバンドのギタリストとしてLurrieが出るという情報を前日にキャッチ。
Lurrieは今回のブルースフェスでは出演予定がないので期間中は会えないものと凹んでいたので、うれしかったー!
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ルリー・ベル(Gt)、ウィリー・ヘイズ(Ds)、フェルトン・クルーズ(B)
大好きなメンバーがバックに勢ぞろいした、私にとっては一番落ち着ける音を出してくれるバンド。
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右の二人はすでにすっかり堪能していた様子。
セカンドステージの2曲ほどを聞いて、後ろ髪をひかれながら次にご案内する予定だったBar「Moe's Tavern」に向かう。
ここでは、毎週木曜日にシカゴの白人女性ギタリスト、Liz Mandevilleがブルースジャムセッションのホストをしていると聞いていて、前から一度遊びに来てね、と誘われていた。
それならぜひ、同じ女性ギタリストのナコミさんを連れて行きたい、と前からたくらんでいてLizに伝えたところ本人も大喜び。
初めて行ったけれど、西部郊外の人気のないちょっとしけたBarだった。
Jamもプロジャムというよりは、素人さんいらっしゃい的な感じ。プロの二人をお連れするにはちょっとごめんなさい、という感じではあったけれど、そもそもLizと引き合わせるのが主な目的だったのでまぁよしとしよう。
近い将来、ふたりのギターバトルが聴けるかもしれない。
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さっそく一発かましてくれるナコミ姐。
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Lizを挟んでふみちゃんとナコミさん
夜はまだまだ終わらない。
お次は「Kingston Mines」のビリー・ブランチ先生を見に行く。ブルース3連荘。
木曜日の深夜というのに、普段より人が多い。やはり明日からのブルースフェス客が増えているんだろう。
ここで、同じく日本からナコミさんと一緒に来ていたお友達のプロのブルース・レディたちと合流。
ベース、キーボード、ドラム、ギター&ヴォーカルとフルバンドが勢ぞろいしたところで、なんとビリーが2セット目はじめにこの「Japanese Women Band」をステージにあげてくれた。
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意外な展開に大喜びのお客さん。
今日は早く帰ろうと思っていたのに、そんなこんなで3時過ぎまで・・・明日から乗り切れるのか、私?
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演奏が終わってビリーを囲む。ビリーの横はピアニストのアリヨさん。
6月13日(金曜日)ブルースフェス初日。
昼からゆっくり電車で出陣。見たのはこんな感じ。
3–4pm〜 Cicero Blake
4:30–5:30pm - Mark Hummel’s Harmonica Blow Out with Billy Boy Arnold
8:25pm 〜 (Celebrate Centennial of John Lee “Sonny Boy” Williamson”) The Siegel-Schwall Blues Band with Sam Lay, Billy Boy Arnold, Marcella Detroit, Billy Branch, Omar Coleman, Mark Hummel, Kenny “Beedy Eyes” Smith, Billy Flynn and Johnny Iguana
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コーキー・シーガル
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ビリー・ブランチ
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全員がハーモニカを吹くさまは、圧巻。
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最後のメインステージの前に、Mark HummelとBilly Boy ArnoldにLittle Walter Foundationから表彰状が贈られた。そのプレゼンターのMr.フィルにバックステージに入れてもらえたおかげでいろんな人と接して写真を撮ることができた。感謝!
そしてアフターフェスは「House Of Blues」で行われたジョン・プライマーのNew CDリリースライブへ。
今日は無理せずゆっくり近場で。
でもやっぱ好きやわー、ジョン・プライマー。ギターも歌も最高。しっかりCDをゲット、サイン入り
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って、観光客みたいなことしちゃった。
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右はメルヴィン・スミス(ベース)
6月14日(土曜日)2日目
この日は盛りだくさんで大忙し。昼間は暑く、夜は少し肌寒い一日だった。
1〜1:30pm - Deitra Farr with Joe Macdnard
この二人のDeepなデルタブルースには、心を突き動かされた。
最近はどのテントも音の多いロック・ブルースだらけになってきていたので、こういうブルースのルーツをたっぷりと聞かせてくれたふたりには感謝。
それも全ては彼女の歌唱力があってのもの。シカゴではやはりNo.1のデイトラゆえだ。
1:30pm 〜 Matthew Skoller Band
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マシューは去年と言い今年と言い、あっちゃこっちゃで出ずっぱり。
今、一番シカゴで稼いでいるブルースマンじゃないだろうか!?(今度おごってもらお
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3pm 〜 Tribute to Phil Guy (Italy/Chicago collaboration with Dario Lombardo, Delores Scott and Friends)
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夕べ会ったLizが大暴れ中。
4:15pm 〜 Chicago Blues Diva’s with Peaches Staten, Deitra Farr and Nellie “Tiger” Travis
3人のディーバたちが、マイク・ウィーラーバンドをバックに従えてのソロステージを繰り広げる。
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Peaches Staten、Nellie “Tiger” Travis、 Deitra Farr
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マイク・ウィーラー&ネリー。
6:55pm 〜 Willie Clayton
8:15pm 〜 Bettye LaVette
本日のトリは、シカゴの大ベテラン歌手、ベティ・ラベット。
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彼女のほとばしるエモーションに、ファインダーが涙で濡れた。。
そして、アフターフェスはいろいろ迷った結果、昼間に会ったギタリストのBilly Flynnに誘われて、彼が出演するギグを見にシカゴ西、ウィッカーパークにあるBBQハウス「Smoke Daddy」へ。
この店は前から一度行きたいと思っていたけれど機会がなかったので、個人的にはうれしかった。
お店に行ってみたら、いろんなベテランブルースマンたちがいっぱいいて、飛び入り参加していて見ているだけで楽しかった。
ミルウォーキー・スリムやウィリー・バック、あのジミー・ヘンドリックスのバンドのドラマーでもあった、ジミー・メイズ氏も遊びに来ていて、みんなでわいわい。
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ここにもちろん、ナコミ姐さんとフミちゃんも参加して、大いに盛り上がったのは言うまでもなく。
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日本人女子が3人もステージに上がった日!
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音に人柄があふれ出ている、大好きなビリー・フリンと。
この晩は「特別リクエスト」と言って、自分のルーツであるベンチャーズなどのグループサウンズをメドレーで聴かせてくれた。
テケテケテケテケ・・・が冴えわたる。本人もめちゃうれしそう。
大ベテランの人たちはみな温かくてやさしく、店の雰囲気も家庭的。今夜ここを選んで本当によかった!
6月15日(日曜日) 3日目・最終日
運転に疲れて、今日は電車。
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この日はやけに蒸し暑かった。
2:30pm - Mike Wheeler Band
この人たちのエネルギッシュな演奏はいつ聞いても楽しい。いつも同じネタでひと芝居してくれるのもお決まり芸。
3pm - Chicago Delta Blues Band with Bob Stroger, Barrelhouse Chuck, Billy Flynn, Lil' Frank and Kenny “Beedy Eyes” Smith
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大ベテランのベーシスト。いつもブルースマンらしく盛装してくれるボブ・ストロジャー
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いつもは後ろで叩いているケニー・スミスが、この日は珍しく歌ってくれた。素朴で温かい、優しい歌声だった。やはりこういうのがブルースなんだな、としみじみ聞き惚れた。
4:30pm - Sugar Blue
何度聞いても大好きなシュガー!
直前ににわか雨がきたけれど5分でからりとやんで、雨上がりの空にハーモニカが響き渡る。
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“夫婦(めおと)ブルース”
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リコとシュガー。息もピタリ
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この人のギターはいつもながら良かった。ハリー・フムラ。
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Sugarと一緒に。自分が入った写真はあんまりないのでこれは貴重・・
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今日は完全オフで会場をぶらぶらしていたルリーをキャッチ。なんだか楽しそう。
5:15-6:15pm - Willie “the Touch” Hayes Band
6:45pm - Aaron Neville
8:15pm - Dr. John
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この人も最近シカゴによく表れる。ここ2年で3回目。
大好きなピアニストの一人、昔は必死こいてコピーした思い出がよみがえる・・・。
さて、今年のアフターフェスは、「Buddy Guys Legends」のCarlos Johnsonで〆。
カルロスに「来たよー」とあいさつすると、君はステージの始まる時間までいるかい?というのでもちろん、と答えると、僕も、といってお茶目に笑った。
顔は怖いが、超お茶目でかわいいのだ。
相変わらずのタイトでファンキーなリズムセクションが最高に心地いい、抜群のグルーブのバンド。7月に一緒に青森に行くのが待ちきれない。
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この人も大好き、Pooky Styx
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やっぱりおいしいところは逃さないこの人、バディ・ガイ。この日もきっちりとカルロスのステージに乱入して観光客の注意をひきつけていた。
せっかくカルロスを見に来たのに、と個人的にはちょっと辟易してトイレに逃げ込んだ。トイレの中までもバディーの声はガンガン届いていた。(はい、さすがです。)
かくして今年のブルースフェスは終了。
でも、まだ明日があるさ、明日がある〜♪
この続きは・・・次回。
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