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Channel: Life in America ~JAPAN編
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シカゴを売り込め〜“IPW” in Chicago~その1

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アメリカ国内の都市で年に一度開催される米旅行業界最大のコンベンション「IPW」。
開催都市は毎年持ち回りと決まっていて、2014年はここシカゴでの開催だった。
シカゴがホスト都市になるのは15年ぶりとあって、開催1年前からシカゴ市・イリノイ州はシカゴを国内外に売り込もうともうバリバリに気合が入っていてその入れ込みようはすごかった。
エマニュエル市長もかねてより観光事業の拡大推進路線に積極的で、学校を建てる予算を大型ホテル建設に回して市民の大ブーイングを浴びているほどだ。
それほど観光事業というものは大きな収入を見込めるおいしい事業らしい。

私は、いわゆる「シカゴ在住の日本語情報メディア」として特別に推薦をいただき、このIPWに日本の代表団の一員として参加させていただいた。
はっきりいって、始まるまでこの「IPW」がどういうものなのかさっぱり知らなかった。
そもそも“IPW”とは?「インターナショナル・パウ・ワウ」の略。
パウ・ワウとはネイティブインディアンの用語で、その昔、インディアン部族が大切な決定を行うときに酋長らが集まって行った会議に由来しているという。
なるほど。

今回の参加者は70か国以上の国々、6200名ほどの旅行業界に携わる人たちで、日本からは94人の代表団が参加した。
これには、?ツアー会社(JTBや近ツリなど)、?旅行出版会社(「地球の歩き方」のダイヤモンドビッグ社、「るるぶ」のJTB出版など)、?プレス(フリーランスのトラベルライター、トラベルジャーナルなどの媒体)が含まれているわけだが、私はこの中では?に属する。
日本にいてもこれだけ一度にこの業界の人お会いすることはないので、そういう意味でも「旅行業界」というものを知るにはいい機会でありとても興味深かった。

さて、それでもまだ「IPW」の中での自分の立ち位置がわからぬまま、ひとまず日本代表団の宿泊先であるシカゴのマリオットにチェックインし、シカゴでの5日間が始まった。


シカゴを売り込め〜“IPW” in Chicago~その2

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4月6日(日)

さて、2日目の日曜日から徐々に公式行事がスタート。
午前10時からは、シカゴの100階建て超高層ビル、ハンコックタワーの展望ルーム(95階)で、国内外のメディアだけが招待されての「メディアブランチ」。
5月にはここに新アトラクションの“ティルト”(360°CHICAGO)がオープンする。
ティルトは、ガラス張りの外壁とスチールの枠とが一体になった乗り物?のような構造で、床に立つとそのプラットフォームがゆっくりと傾いて建物から張り出すスリル満点のアトラクション。
本当はこのIPWに間にお披露目する予定だったが間に合わず、この日はまだ工事中の姿のままだった。

何年振りだろうか、ここに来たのは。
この日は天気も良く、95階からぐるりと見渡すシカゴの町は本当に美しかった。




“Welcome TO CHICAGO IPW”の砂文字


フロアは国内外から招待されたメディアの人たちであふれかえっていて、エマニュエル・シカゴ市長もシカゴの営業マンと化して各メディアに愛想を振りまいていた。
せっかくのチャンスなので、私もそそっと近づいて
「シカゴに拠点を置く日本語のメディアです」とご挨拶。
エマニュエルさん、大きな目をぎょろっとむけて、握手をしながら「あなたは東京?それとも大阪?」と聞いてきた。
「大阪の近くです」「あ、そうなのー」
なんてどうでもいい会話をして終わり。

フロアにはシカゴ市内の選りすぐりのレストランやBarなどの“ミニ屋台”がお店の紹介ボードとともに並び、昼間からカクテルやらワインやら、シカゴの地ビールやら、おいしいチョコレート、エスニック料理・・・などなどの小皿が踊る。
それを一つずつつまみながら眼下に広がる素晴らしい景色を見ていると、気分も爽快おなかもいっぱい。海外のメディアも、NYともLAとも違うシカゴの魅力を再確認していたようだった。
改めてわが町、シカゴを誇らしく思った瞬間。


  
 



エマニュエル市長もこの5日はシカゴの売り込みに大忙し
かつて、ホワイトハウスでオバマ大統領の片腕ともいわれた彼がシカゴ市長に転身して早や3年。
そのえげつないほどの改革路線が市民からはかなり嫌われているのだが・・・




メディアブランチでほろ酔い、いや、おなか一杯になったところで、今度は市内観光。
昨日に引き続き、いくつかのテーマごとに組まれたシカゴの名所を巡るツアーのうち、私は今まで足を踏み入れたことのなかった「シカゴのLGBTQツアー」を選んで申し込んでいた。
「LGBTQ」とは、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダ・ジェンダークィアの略。
シカゴは、アメリカ国内でも有数のゲイフリー(ゲイの人たちに優しい)の都市として知られていて、その歴史も古い。
その歴史をたどりつつ、アメリカでも最大規模のゲイコミュニティーを訪ね、最後は一番人気のゲイバーで飲んで帰る、という楽しい企画だ。


スタート地点は、アメリカのソーシャルワーカーの先駆者として知られるジェーン・アダムズ女史が、1889年に古い邸宅を再利用してシカゴサウスで始めた共同住宅「ハルハウス」。
当時スラム化し荒れ果てていたサウス地区で、近在の貧しい労働者階層の移民たちが互いに支え合い助け合いながら暮らすための「セツルメントハウス(共同長屋)」をスタートさせる。
居住者が人種や性別、年齢にかかわりなく平等に社会的、教育的な学習の機会を得られるようにと、このセツルメンツには学校、図書館や体育館、音楽館や幼稚園、それに薬局までもが備わっていた。
彼女はその後もここを拠点に女性の救援、平和活動、市民運動にも尽力し、1931年にアメリカ初の女性ノーベル賞(平和賞)受賞者となる。
また、ゲイ(レズビアン)でもあり、40年間にわたるメアリー・ロゼット・スミスとの関係は、同士という域を超えた深い愛に満ちていたという。
まだ、“ゲイ”という言葉も認識も社会になかったころ、愛を貫いた二人の信念には脱帽する。


このハルハウスの一部は博物館として公開されている










そしてツアーバスはいよいよシカゴのゲイの本拠地、Boystown(ボーイズタウン)へ。
Halsted通りとRascoe通りの交差点あたりがその中心部。
6月の最終日曜日にある「ゲイ&レズビアン・プライド週間パレード(GAY&LESBIAN PRIDE WEEK PARADE)」の期間は、何十万という人たちで賑わう。

 
(右)ゲイコミュニティセンターのトイレ。
「男性と自己認識している人用」


最後はゲイに一番の人気Bar「Side Track」へ。
残念ながらここまでに時間を使いすぎて、中で一杯やる時間がなかった。
店内はすごくおしゃれで、何層にも入り組んだ構造がなんか不思議な空気を醸し出していた。
今度は夜にでもゆっくり来てみるとしよう。


 
テラスが広々として気持ちいい


こんなオネエも

シカゴを売り込め〜“IPW” in Chicago~その3

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4月7日月曜日から、本格的商談会が始まった。
東京ドーム1個分はまるまるあるだろうと思われる広いフロアの中に、アメリカ各州、各都市のブースがびっしりと並び、国内外のゲストをあの手この手で呼び込んでは売り込みをしている姿が目につく。
コンベンションが始まる前からも、インターネット上で個別の20分間の商談アポイントが設定されているので、彼らは時間通りに移動するのに会場の中を文字通り走り回っていた。

初めて参加の私は、あまりのもの珍しさから各ブースに足を止めては資料をもらったり話を聞いたりしていた。
観光パンフレットだけではわからなかった各地の魅力、歴史、裏話などを聞け、いい勉強になった。
相手の言っていることが相手の言葉でわかるというのは素晴らしい、とこの日つくづく再確認した。



会場入り口すぐは、もちろんシカゴのブース。


  
各州が趣向を凝らしたブース設定をしていて楽しませてくれる。


こんなことをして遊んだり・・・


イリノイ観光局のJohnさんとロジャーさん。
昨年ミシシッピリバーの旅でお目にかかって以来の再会。


別の商談ルームでは、逆に海外メディアが机に座ってアメリカ各観光局の方々からの売り込みを待つ。
ここで某大手出版社さまの机に間借りして座っていたらどんどんと観光局が売込みがやってきて、
その話をきいているだけでもわくわく。とても勉強になった。




また、このコンベンションで度肝を抜かれたのがド派手な昼食。
この昼食会場ももちろん、アメリカを売り込む大切な道具になっていて、第1日目は題して"Rock Out with the World Classic Rockers" (クラシックロック・ランチ)
アメリカの往年のロックバンドのオリジナルメンバーが集まっての「ドリームバンド」が、昼食会場のど真ん中に設けられたステージで昼間っから熱い演奏を聞かせてくれた。
まさに、これぞアメリカー。これでもか!という感じだ。
個人的には、Bostonの“More Than Feeling”を生で聴けたのが一番うれしかったかな。





 
Anysley Dunbar from "Journey"
Michael Monarch from"STEPPENWOLF"
Nick St. Nicholas from "STEPPENWOLF"
Greg Walker from "SANTANA"
Fran Cosmo "BOSTON"
Randall Hall from "LYNYRD SKYNYRD"


参加はできなかったが、二日目のランチはニューヨーク市が主催する「ブロードウェイ・ランチ」。
ブロードウェイミュージカルがこれでもかとステージ上で繰り広げられ、昨日以上に盛り上がったらしい。
特に、もうすぐ始まる「Motown The Musical」のプレビューで登場した“ジャクソン5”に、会場は興奮の坩堝になったそうな・・・
やはりやることがド派手なのだ、アメリカは。

三日目は、アラスカ、テキサス、オレゴン、ルイジアナ各州が主催。
州の自慢料理がブッフェ形式で会場に並び、巨大スクリーンでは各州のPRビデオが繰り返されていた。

夜は夜とて、毎晩のようにParty、そしてParty.....(この様子は次回)

いやはや、いったいこのコンベンション、どれほどの宇宙的なお金がかけられているんだろう?
何が不景気だ?といった感じだ。
参加している(招待されている)側も、もう毎年10回以上参加しているという人たちもざらで、あちこちでちょっとした同窓会状態がくりひろげられている。
アメリカの大接待で、アメリカで年に一度の楽しい数日間を過ごす業界の人たち・・・なんだかものすごい世界を見た気分だ。


つづく

シカゴを売り込め〜“IPW” in Chicago4~ Partyづくし

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さて、4月4日にチェックインしてからの毎日、朝が早いのもそうだが毎夜なんやかんのとParty続きで睡眠不足。
はたから見れば「毎日楽しそうねー」という感じだが、実際のところは体力勝負なのだった。

毎晩何をして過ごしていたかというと、アメリカ各州の観光局らが主催するPRパーティーへの出席。
世界からメディアが集まるこの機会を利用して、各州はやっきになってメディアを呼び込んで「接待PR」するわけである。
とはいえ、一生懸命地元の産業をアピールするものもあれば、ただ飲んで食っておわりという単なる人寄せでしかないものもあるわけだ。
個人的には、せっかく旅費を払ってシカゴに来ているのだし、限られた時間しかないのだから、
他州のPartyに出るよりもシカゴ市内に出て、シカゴのことを知ってもらいたかったというのが本音だ。
ただ、昼間は商談に忙しいのでこういうPartyで他のメディアの人たちと人脈を広げるという意味ではいい機会かもしれない。


■4月5日(土)

6:00PM〜
シカゴ市内のレストラン「Farmhouse」で、コロラド観光局主催の「Taste Of Colorado」に出席。
コロラド州の地ビールやワインなどが主にふるまわれていた。
コロラドは、ロッキー山脈から流れ出る質の良い水が豊富なため、酒造会社も多く、200以上のブリューワリーがあるのだそうだ。


コロラドのブリューワリー「SKA BREWING」(DURANGO) からわざわざ来てくれたおふたりさん


ずらりとならんだ地ビール


これはコロラド産のワイン「The Infinite Monkey Theorem」by URBAN WINERY(DENVER)


洋梨が丸ごと漬かったブランデー。
ひとくち口に含むと芳醇な味わいが広がり、しばらくして洋梨の甘い香りがほんわりと。
ところで「どうやって梨を丸ごと中に入れるのか?」と話題になったが、実がまだ小さいころから瓶をかぶせてしまうのだそうだ。

このPartyでは、ご招待くださったコロラド観光局のN部さんをはじめ、先だってお仕事をさせていただいた「地球の歩き方」の関係者の方々など、日本のメディアの人々とも知り合うことができ、久々の日本語トークが楽しかった。




10:00PM〜
この勢いを借りて、知り合ったばかりの日本のメディアの方々おふたりを誘って、ブルースを聴きに「Rosa's Lounge」へ。
この日は大好きな“Sugar Blueバンド”のステージだったので一人でも行くつもりだった。
いやぁ、良かった!何度見ても大好き、このバンド。それに、あの「Miss You」を生で聴けた。
おふたりも相当喜んでくれて、連れて行ったかいがあったというものだ。
Sugarからお土産にハーモニカもらっちゃった

 
嫁のIlariaのベース、Rico Macfarlandのギターががっちりバックを固める。ドラムは、Pooky Styx。


■4月6日(日)
7:00PM〜10:30
シカゴ観光局(Choose Chicago)らの主催する、IPWオープニングパーティー、"How Do You Chicago?"
宿泊ホテルからチャーターバスを連ねての、IPW参加者総参加の大パーティーが市内某所にある映画撮影セットで行われた。

中に入って度肝を抜かれたのが、その「セット」。
あたかも今まさにこれから何かの映画の撮影が始まるかのよう。シカゴ市の見所がミニチュアでちりばめられた場内のところどころに、「シルク・ド・ソレイユ」ばりの曲芸の女性たちが宙づりになってお菓子を配っていたり、氷の彫刻の中からウィスキーが注がれたり・・・。
また、「食のシカゴ」を象徴するかのように、市内の有名レストラン&Barのベンダーが夜店のようにずらりと並んでいる様は圧巻。
さしずめ「巨大シカゴ・アミューズメント」だ。
よくここまでのセットを作ったものだ。聞くところによると、6か月前からセットの準備を進めていたという。






 
 
 
 

場内には二つのステージが設けられ、そのひとつは「ブロードウェイ・ステージ」
シカゴはNYに負けず劣らないブロードウェイミュージカルのメッカである。ここで、4月からいよいよ始まるミュージカル、「Motown The Musical」のプレビューが行われた。
待ってました〜!










さらにメインステージでは、今年のグラミーにノミネートされている若きR&B女性シンガー、Janelle Monáeのショーが繰り広げられた。
なんだか一晩だけ夢の世界にいるような気分だ。


 
大ヒット中の“Rio2”の主題歌に、場内大興奮。

明日からコンベンションが始まるというのに、こんなにエネルギーを使ってしまっていいのか?というくらいのオープニングパーティーだった。


■4月7日(月)

7:00PM〜 ブルックリン市、商工会議所などが主催するPartyに出席。
なんでも、シカゴ市内に近々ブルックリン市が室内巨大ロッククライミング場をオープンするらしく、そのプレ案内&Partyだった。
それにしてもなぜ、ロッククライミングなのか??いまだに不明。

Brooklyn Boulders Chicago : 100 South Morgan, Chicago


8:30PM〜 テキサスParty @市内某所のおしゃれなBar
ブルックリン・パーティがちょっと退屈だったので、顔見知りになったドイツ人のジャーナリストの女友達と一緒にテキサスのPartyに行ってみた。
立錐の余地なしの人ごみに負けて、早々に退散。



■4月8日(火)

9:00PM〜終わるまで サンフランシスコParty @ヒルトン・パーマーハウス・ホテル

サンフランシスコ観光局が主催する、“IPW名物”のダンスパーティ。
シカゴの歴史的建造物でもあるパーマーハウスの中が見たくて参加してみたものの、なんだかただのゲイバーのようになっていた。
こんな使われ方をするとは、パーマーさんもあの世でさぞかし・・・




  


■4月9日(水)

コンベンションの最終日ということで、夜は閉会Partyが開かれた。
会場は、なんとシカゴの誇る「産業科学博物館」。
この博物館が一夜限りのParty会場となったわけだが、やはりものすごい仕掛けが待っていた。


シャトルバスで乗りつけると、エントランスではシカゴ・チルドレン・ゴスペルクワイヤーが歓迎のゴスペルを熱唱中。
その一生懸命さに胸がじーんとした。

  
中に入ると、2階の特設ステージでLynn Jordanがパワフルボイスでパフォーマンス中。博物館がクラブと化していた・・・

このPartyのテーマは“シカゴのDiversity:民族&音楽の多様性”
シカゴに暮らす様々なネイバーフッドの紹介とそこに息づく多様な音楽を、ロック、ブルース、ジャズ、ポップス、ハウス・ミュージック、インド音楽、メキシカン音楽などを通して楽しめる仕組みだ。


この博物館で一番人気のアトラクション、「竜巻実験」もすぐそばに。
音楽に興味がない人は、博物館内の展示を静かにゆっくりと見て回ることができる。とてもいいアイディアだ。


 
シカゴの“ソウルフード”のベンダーが並ぶ


東洋〜インドのムード漂う、1階フロア


地下1階は、渋くJazzライブが行われていた



そして、最後を締めくくったのはご存知、シカゴ出身の歌姫、ジェニファー・ハドソン。
実はこの最後のステージ、“ハウスミュージックのGodfather”とも呼ばれたシカゴ出身の名ディスクジョキー、Frankie Knucklesが務める予定だったのだが、彼がなんとIPW開催1週間前に急死するというよもやの事態に。
そこで急きょ彼女に出演依頼をしたところ、1週間前にもかかわらず快くこの大役を受け入れてくれたという。
さすが、ジェニファー。シカゴをに対する彼女の深い愛情を感じる。
しかも、堂々の45分ステージは圧巻だった。



 
最後は観客も舞台に上がって一緒に踊る。


シカゴの美しい風景をバックに"And I Am Telling You I'm Not Going"を熱唱。
その圧倒的な生歌に、思わずほろり。ありがとう、Jennifer!


一枚も自分の写真がないので、記念に1枚撮ってもらった。


本当におつかれさん!自分。
さて、IPWは終わってもまだまだ明日から別の旅が続くのであった。
今夜は夜更かしせずに荷造りしなきゃ。


(つづく)

インディアナポリス!

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さて、無事に5日間のコンベンションが終了したあとは、IPWの“おまけツアー”に参加。
シカゴに集まった海外メディアを対象に、3泊4日でシカゴの近郊の町や州を視察できる特別なツアーが企画されていたので、この機会を利用して今まで行ったことのないインディアナとオハイオを巡ってみることにした。

普段自分で車を5〜6時間運転して出かけていく根性も動機もなかなかなかったのだが、このツアーでは20人ほどのメディアの人たちが一緒にチャーターバスに乗って各地の見どころを効率よくめぐることができる。
しかも各地で専門的な方々から説明を聞くことができるのだ。
このような絶好のチャンスを逃す手はない。


4月10日

ほとんどうとうとする暇もないまま、午前6時起き。ホテルをチェックアウトして、外で待っていた大型バスに乗ってツアーがスタートだ。

最初に向かったのはお隣、インディアナ州の州都、インディアナポリス。
まずは、この街を一躍有名にした「インディアナポリス500・カーレース」のサーキット場「Indianapolis Motor Speedway」へ。


ツアー参加者全員で。
14か国、17人というインターナショナルなメンバー。



100年以上の歴史を誇るこのサーキット場を、今日はなんとレースカーに“試乗”させてもらって2周できるのだそうだ!
というわけで、さっそく・・

「アムロいきまぁ〜す」

 プロドライバーの後ろに乗せてもらって

 サーキットを爆走。時速300キロを体感。快感〜!!

  
楽しくって小躍りなのだった。ルーマニア、ポーランドから参加したふたりと。


メインイベントを終えてしまった感のある私たちが次に向かったのは、インディアナ動物園。
ここは霊長類の研究が有名で、「チンパンジー博士」ことDr. Robが併設の研究所で行われているチンパンジーの学習実験などについて詳しく説明してくれた。
京大の霊長類研究所との共同研究もしているそうだ。






次に向かったのは、アメリカンインディアン&アメリカ西部のアートを多数展示していることで有名な「Eiteljorg Museum」
素晴らしいコレクションにしばし見入ってしまう。












全米大学スポーツの殿堂、“NCAA Hall of Champions"で、大学スポーツの展示を見て・・・



 



夕食は、インディアナポリスで一番有名なステーキハウス、“St. Elmo Steak House”
ちょうど同じ日、市内では世界の消防士さんたちが集まる大コンベンションの真っ最中で、
このステーキハウスも一目で消防士さんとわかるガタイのいいお兄さんたちであふれかえっていて、ちょっとむさくるしかった。






個々の名物は、世界一スパイシーな、シュリンプ・カクテル
一口食べたらあまりのHotさに涙ポロポロ・・それでもまた食べたくなる。

  
もうひとつの名物、ミニョン(高級ヒレ肉)をいただく。



長い一日が終わってホテルに帰ったら、もうぐったり。バタンキュー。

Columbus,Ohio (コロンバス、オハイオ)

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4月11日

夕べは久々に早く床につき、ゆっくりと眠ることができた。
さて、本日向かうのはコロンバス。
インディアナポリスから約300キロ、東へ向かってバスで向かう。




オハイオ州の州都コロンバス
人口は約80万人。世界 134 カ国以上の人々が 105 カ国語を話す多文化が街の至るところに息づく町だ。
また、5万人以上の学生数を誇る全米で3番目に大きい総合大学オハイオ州立大学があることでも有名で、大学都市としても栄えている。
特に、カレッジフットボールチーム「オハイオステート・バックアイズ(Buckeye State)」は強豪として名高い。
ホンダの北米拠点が近いため、日本人も多く住む町でもある。


コロンバスはいわゆるオハイオの“おへそ”とよばれている


中心部から10分ほどのところにある、総合モール“Easton Town Center”で昼食。
このモールには、200以上の店舗・レストラン・映画館などがあり、日がな一日休日を過ごす場所として市民に親しまれているそうだ。
しかし、こういう「巨大モール」はアメリカに住んでいる身にはいまさら珍しくもなんともなく、
25ドルのギフト券をもらったところで他の人たちみたいにはしゃいでお買い物をするわけでもなく・・。
でもまぁ、せっかくもらったのでオハイオのローカルショップで時間を潰しながら、GOROのおみやげに「犬のお菓子」を購入。


 

  
かわいいローカルなおみやげがいっぱい



次に向かったのは、これまた有名な「コロンバス動物園」




何が有名って、ここで飼育係をしているJangle Jack Hannaは、TVショーなどに出演している、アメリカでは知らない人のいないほどの人気者。
園内にも彼のショーのコーナーがあるほどだ。


動物に身近に触れることができるコーナーもあり、えいにエサをやったり珍しい動物を間近でみせてもらったり。
園内でピクニックできる場所もあるし、ここなら家族全員で一日十分楽しめそうだ。


 
 



そして今日の最後は、コロンバスの中心街近くのおしゃれな通り「Short North District」へ。
このあたりは70年代までは風俗業やドラッグディーラーなどが多い治安の悪い場所だったそうだが、
その後、再開発により主に若いアーティストたちがギャラリーをオープンするようになってから、おしゃれなエリアに変わっていったのだという。
学生の都市らしく町を歩く人たちも若い人が多く、活気にみなっぎっていた。



 
ギャラリーのオーナーさん


コロンバスはゲイ・フレンドリーな町でもあり、ゲイの人たちも多く住んでいる。
それにしても「HIVテスト車」が普通に停まっているというのもすごい。



夕食は、人気のアメリカンレストラン「Hubbard Grille

  
ポークショップでおなか一杯・・



今日は夕食後に、ホテルに帰る道すがら仲間たちとちょっといっぱいだけ飲みにでかけてみた。
きのうはみんなぐったりしていたけれど、二日目の今日は比較的体力が戻ってきた感じ。
左から、ルーマニア、ハンガリー、ドイツ、アイルランド、オーストリアのジャーナリストたち。
年齢も国も違う人たちが、縁あって初めての街で一緒に飲む。亦楽しからず也。



明日は最後の目的地、クリーブランドへ。

クリーブランド (Cleveland, Ohio)

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4月12日


さて、旅の最終日。
コロンバスから車で約2時間、今回の最終目的地クリーブランドへ向かう。
オハイオ州では州都コロンバスに次ぐ第2の都市クリーブランドは、五大湖のひとつエリー湖湖畔の町。
湖を利用した数々の運河や鉄道の起点としての立地の良さからかつては工業都市として栄えたが、1960年代以降重工業は衰退し、徐々に勢いを失っていった。

そのクリーブランドの中心街でかつて鉄道の起点として栄えた「ウェストサイド・マーケット(West Side Market)」へ。
1912年に古い駅舎をそのまま利用してオープンしたこのマーケットは、国内で最大規模の屋内・屋外マーケットとして知られる。

 
この建物にはメインエントランスがなく、前後左右どこからでも入れるように小さな入口があるのみ。
どんな人たちにも平等に扉が開かれている、ということを表しているらしい。







移民の街でもあるクリーブランドで、このマーケットは「お国の味」を求めてやってくる市民の台所となっている。
大小合わせて100以上の店舗がひしめき合い、活気にあふれている

 
お隣には新鮮な野菜やグロッサリーなどを売る市場も併設されている。
土曜日ということもあって市場は大賑わい


マーケットのすぐお隣にある「Market Garden Brewery」で昼食。

 


店内にブリューワリー(ビール醸造所)がある、創業101年の老舗レストラン。
パティオのある店内は広々としていて清潔、とても気持ちがいい。


この日は地元のJazz Bandが演奏していた。


話が弾んで、飛び入り参加!みんなビックリ。


汗ばむくらいの陽気にビールが進みすぎて、昼間っからノリノリの一行



ビールがおいしくて思わぬ長居をしてしまい、次の予定地のクリーブランド美術館には1時間近く遅れてしまった・・・。




この美術館はクリーブランド、いやアメリカの中でも重要な位置づけにあるという。
ルノワール、ダリ、モネなどの西洋画家に加え、アジアのコレクションはアメリカ国内でも群を抜いているそうだ。
しかも、入場料は無料。また先進のテクノロジーを駆使したディスプレイも特徴だ。


 
タッチスクリーンで、探したいアートが一発で探し出せるしくみ。
また、手持ちの携帯電話に好きなアートの画像を保存することができる。


 


エコフレンドリーな広々とした館内。現在、350億円をかけて大拡張工事が行われている。
この美術館、またぜひゆっくりと一日かけて行ってみたい。


さて旅もいよいよ最後の目的地へ。
このコースを選んだの実は、これが半分くらいは目的だったといってもいい。


「ロックの殿堂」(The Rock and Roll Hall of Fame and Museum)


実はここクリーブランドはロックンロールの歴史においても重要な場所だ。
クリーブランドのDJ、アラン・フリードが1951年、最初にリズム・アンド・ブルースを“ロックンロール”と呼び、ロックンロールの流行に火をつけたといわれている。
この場所からほど近い屋外コンサート場で、最初のロックコンサートが行われ、以来クリーブランドではロックの聖地としてさまざまなロックコンサートが開かれている。

「ロックの殿堂博物館」では、ロックの歴史を詳しく解説しつつ、往年のギタリストたちが使ったギターや様々なアーティストの衣装などの展示、ライブ映画の上映等が行われている。







ジャニスジョプリンの車(フェラーリ)


マイケルジャクソンのキラキラ手袋も


マイケルの衣装。左の安っぽいスタートレックのユニフォームみたいなのは、
マイケルがジャクソン5時代に実際に着ていたもの。


ジミ・ヘンドリックスの衣装


ジョンレノンの自筆の楽譜やパスポートなどなど


レコーディングの歴史も展示されている。興味深い


ピンク・フロイドの“Wall”
 


やはりこの方、プリンス




 
 
日本の誇るギター職人で、世界中の名だたるギタリストにギターを作り続けてきた
表“ムーニー”克美さんが、ロバート・ロックウッド・Jrに作った12弦ギターが、昨年殿堂入り。ここに永久保存されている。


念願の「ロックの殿堂」をやっと拝めて、この旅も思う残すことなし。
最後の夜は、クリーブランドの繁華街、「4th ストリート」にある、キャバレー&コメディクラブ&シャンペーンBar&マティーニBar併設の、一大エンターテイメントレストラン、「Pickwick & Frolic Restaurant and Club」へ。





迷うほど広い店内


シャンパンBarではバッチェラッテ・パーティー(女性だけの結婚前夜祭)をやっていて大騒ぎ


シャンパンBar



明日は恐怖の4時半起き。いよいよSweet Home Chicagoへ戻る。
朝早くから夜遅くまで、充実した3日間の旅もこれにて終了。

Happy Mother's Day


ドナルド・スターリングの自滅

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ここのところアメリカを騒がせている2大ニュースは、“黒人差別問題”と“ゲイ論争”だ。
こうまとめてしまうと、なんだかアメリカ社会は50年くらい同じところをいったりきたりしている感じだ。

まず、最初の黒人差別問題。

事の発端は男女間のくだらん痴話喧嘩だった。
アメリカプロバスケットボール協会(NBA)、ロサンゼルス・クリッパーズ(Los Angeles Clippers)のオーナーで不動産王のドナルド・スターリング(80歳)が、ヒスパニック系の若い恋人との電話で黒人差別発言をしていたのをリークされた。

彼女が、NBA往年のスター、マジック・ジョンソンと一緒に撮った写真を得意気にインターネットサイトにアップしたのに嫉妬した爺さん(ドナルド)が、腹立ちまぎれに言い放ったこの言葉が彼の人生を変えてしまうことになった。

「黒人と一緒の写真を公開するなんて、不愉快にもほどがある。そんな必要がどこにあるんだ?・・・黒人と寝るのも、彼らを連れ込むのも君の勝手だし、何でも好きにすればいい。だが私のささやかな頼みは、それを見せびらかしたり、私のチームの試合に連れてくるのはやめてほしいということだ」

この会話がばっちりと録音されていて、そのテープが大衆芸能サイト「TMZ」に売られたことから全米中に騒ぎが広まった。


L.A. Clippers Owner to GF:
Don't Bring Black People to My Games ...Including Magic Johnson

(4/25/2014 10:00 PM PDT BY TMZ STAFF)
http://www.tmz.com/2014/04/26/donald-sterling-clippers-owner-black-people-racist-audio-magic-johnson/


TMZがこのテープを流したその日は、私のフェースブックのニュースフィードははこのリンクだらけだった。
特に黒人の友人たちの反応はすさまじかった。
「こんなやつ、今すぐ辞めさせろ!」
「NBAはこんな差別主義者をオーナーにしておいていいのか」
・・・一日中糾弾の声が途切れることがなかった。

チームのほとんどが黒人というバスケットボールチームのオーナーが、口が滑っても言っちゃぁいけないことを言ってしまったな、本当にあほなやつだ、とくらいにしか思っていなかったのだが
黒人たちの怒りのコメントを読んでいるうちに、これはただじゃすまないぞ、という気持ちになってきた。
つくづくソーシャルネットワークの恐ろしさを思い知った一日だった。

この問題のさなか、くだんのクリッパーズはちょうど大事なプレーオフ中。
試合が行われた27日のコート上では、選手たちがユニフォームを裏返しに着てチーム名やスポンサー名が見えないようにするなど無言の抗議を示して戦った(が惨敗)。
オバマ大統領も「決して許されない発言だ」とコメントを発表するに至り、チームのスポンサーも次々と撤退するなど、彼に対する包囲網は固まっていくばかり。

そして問題勃発からわずか3日目に、彼に対する重い処分が下された。
NBAコミッショナーのアダム・シルバー氏が、スターリング氏を永久追放処分とし、250万ドル(約2億5000万円)の罰金を科すと発表した。
永久追放処分に基づき、スターリング氏は試合や練習に立ち会ったり、クリッパーズの施設に出入りしたり、経営面や人事面の決定にかかわったり、NBAの理事会などに出席したりすることを禁じられる。
さらに、クリッパーズを売却させるための措置が、NBA理事会に提案されることになった。

さすが、である。
日本ならこういう処分はまず下らないだろう。下したところですぐに復活できるような生ぬるいものだ。
ナベツネ(元読売会長)などは、アメリカにいたらとっくの昔に永久追放になっているはずである。
それほど、“人種差別問題”というのはアメリカ社会では重いのだ。
たかが若い女に狂った老いぼれ爺さんの痴話げんか、嫉妬から出た嫌がらせの一言だっただからといって世の中は決して容赦しない。
この処分に関して、大衆は「さすが、NBA。よくやった」といわんばかりの喝采を浴びせている。
NBAも得意満面で、「一件落〜着〜」といった感じである。


しかし、なんだかこれも調べれば調べるほどおかしな話である。
「何をいまさら」・・・というのが私の率直な感想だ。
まず、このドナルド・スターリングという男、過去にも人種差別に関してはいろいろと問題を起こしていることがわかっている。
自分の所有する不動産に「ヒスパニックを入れるな、不動産の価値が下がる」と言って訴えられたこともある。
それなのに、今回の「黒人を連れてくるな」発言では即首が飛び、一瞬で全てを失ってしまった。
ヒスパニック差別は許せて、黒人は絶対にダメなのか?
私自身、アメリカで長い間マイノリティとして暮らしているけれど、「差別」が意味する対象は「黒人」であることが暗黙の了解だとひしひしと感じる。


だいたい、このテープはプライベートな会話である。
それをマスコミに売る奴の精神面にも問題があるのではないか?
テープの会話を聞くと明らかにふたりが深い関係にあるのがわかるが、この爺さんにはれっきとした妻がいる。
要するに若いオンナとの不倫関係にあったことに関しては、みんな驚くほどスルーなのだ。
クリントン大統領やNY市長の不倫騒ぎのときには、世の中はここぞと糾弾したくせに、今回は差別のほうが勝ってしまったのか。
いや、そんなことはみんなやっているから下手に騒いで自分の身に危険が及ぶのを恐れたのか(笑)


もともと、ヒスパニックや黒人に対する差別感情の強かったスターリング氏を、この“恋人”がうまく罠にはめ、
NBA側はそれをうまく利用して、前から気に食わなかったこの男を教会から抹殺し、ついでに「毅然とした態度で黒人プレーヤーを差別から守った」というアピールをしてのけた。
おおよそ、そういうことだろうと思う。




ご愁傷様。


本場の”シカゴブルース”を自宅に呼んじゃう、春の大ポトラック会

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郊外に住んでいると、わざわざシカゴ市内に出かけていくのもひと仕事、それにミートの試合やなんやと予定が忙しい子供とスケジュールを合わせるのも一苦労、それなりの“行く理由”がないとなかなか腰が上がらないもの。
しかも、たまには音楽でも聴きに行きこうと思っても何をどう選んでいいのかわからない。
実はブルースクラブやジャズクラブなんて、一度も行ったことないのよねー。・・・・郊外妻友達はみんな、普段から同じような感想をもらしていた。

そこで。
この連休を利用して、ある企画を実行することにした。
題して、「本場の”シカゴブルース”を自宅に呼んじゃう、春の大ポトラック会」
「行けぬなら 呼んでしまおう ホトトギス」という、このものすごい企画、私たちがいつもやっているポトラック(持ち寄り)パーティーに、シカゴのブルースマンを呼んで、おうちでミニライブをやろうじゃないか、という何ともおいしいイベントだ。

さて、誰を呼ぼうか。
何でも食べられて、和食好きで、しかも常々私たちのポトラックに興味を示していたシカゴブルースマン、マシューに何気なく話してみると、これが大乗り気。ギャラもお友達価格にしてくれるという。
そうと決まったものの、お互いのスケジュールが合わず、季節も極寒の冬になり・・延び延び状態。
しかし、ようやく5月なら空いているという連絡をもらい、彼の相棒ともいえるピアニストのジョニーを誘っていよいよ実現の運びとなった。

マシュー・スコラー(Matthew Skoller)は、シカゴを代表するハーモニカプレイヤー。自らのバンドを率いてシカゴの有名ブルースクラブや世界のフェスティバルなどで活躍中。
ジョニー・イグアナ(Johnny Iguana)はシカゴで今一番忙しい、ブルースピアニスト。23歳でジュニア・ウェルズのバンドに抜擢された実力の持ち主で、多くのグラミー受賞CDに参加している。
(※二人が参加しているアルバム、”Chicago Blues:A Living History”は、2010年のグラミー賞ベストブルースアルバム賞ノミネートされている)
このふたりとは去年一緒に青森〜東京に行ったので、性格も良く知っているし気が楽だ。


ポスター作ってみた

タウンハウスの我が家ではとてもじゃないけれど大人数のお客さんをもてなすには狭すぎるので、お友達のひろぽんのおうちでこのパーティーをさせていただくことに。
彼女のおうちは、広くてとーっても心地いい。しかも、ピアノがある。でもって、みんなが集まるにもちょうどいいロケーションなのだ。
このパーティにはマシューとジョニーの奥さん方もパーティーにご招待することにした。
奥さんの普段の支えがあってこそのミュージシャン。彼女たちにも感謝の意を込めてぜひ一緒に私たちといい時間を過ごしてほしかったから。



さて。かくして暑すぎず寒すぎずの絶好のお天気に恵まれた、5月24日。


構想1年半、やっとこの夢の企画が実現する日がやってきた。


参加者は当日になってからもどんどん増え、なんと最終的には総勢29人!
今日は運転手以外の子供は抜きという大人だけルール。たまには、夫婦だけで参加できるパーティーっていうのもいいものだ。

午後5時半から始まったポトラックには、みんなの手の込んだ手料理がずらりと並んで、圧巻。
お正月とお盆と運動会が一気に来た感じ。

 
ぎょうざ、シーフード焼きそば、春巻き、サラダ、エビフライ、とんかつ、サーモンの押し寿司・・・・。
マシューたちが持ってきてくれた、握りの盛り合わせ。
私はいつものワカサギ南蛮漬けと、きゅうりの漬物と、カボチャの甘煮を持参。





 
デザートのティラミスとカップケーキ


マシューとジョニーも、さっそくおいしい大吟醸を飲みながらみんなの力作に舌鼓。
いやぁー本当にどこのレストランよりも贅沢でおいしい。
しかも、これから本格的なシカゴブルースが目の前で聴けちゃうのだから。


今日はお天気がよくてテラスにいると風が気持ちいい


ご主人たちが集まってなにやら真剣な顔で飲んでいた。日本人妻を持つ者同士の悲哀が・・・(笑)



午後7時。ほどよく飲んで食べたところでいよいよライブの開始。


みんな、めちゃ真剣!


子供たちも。


どんなシチュエーションでも100%出しきってくれるのが本当のプロ




普段は「お仕事」モードに入るふたりも、今日は半分ゲストでもあり超リラックスしていた様子。それがまたいい感じ。
ノリに乗って、約1時間近くのまじライブをしてくれた。
そのあとまた楽しい宴会に戻り、彼らや奥さん方もみんなと一緒にひたすら食べて、飲んで、しゃべって。
こういうふうに、自己紹介したあとはすぐに打ち解けていろんな話が弾むところが、アメリカのいいところだよなー。

「ブルースってなじみがないから・・」「ブルースはあんまり好きじゃない」と言っていた友達も、やっぱり本物をこの距離で見てしまうとめちゃくちゃ感動したらしく、終わってから「今日は呼んでくれて本当にありがとう!」と目をキラキラさせていた。
そう言ってもらっただけでも、このイベントを企画したかいがあったというもの。
やはり、いいものはいい。本物に触れると誰でも心動かされるのだ。


しばらく飲んで食べて、するとまたセカンドステージが始まった。
今度は30分くらいの短いバージョン。
この頃にはみんな気心も知れて、お酒も程よく入っていたので、手拍子なんかも出てさらにいい感じに。
途中でひろぽんの愛犬ココが、ハーモニカに合わせて「ハゥウウウウウウウーン」と歌い始めたのには、一同爆笑。
それを見たマシューが、ココにマイクを向けたので、またみんな爆笑。




 
みんなにすっかり打ち解けて、マシューたちもええ具合のほろ酔い状態。



みんなで記念撮影。後ろで手を伸ばしているのが私と思われる・・・


結局飲んで食べて、しゃべって、お開きは真夜中過ぎの1時・・。
こんなに素敵なPartyになったのも、全てはおうちを開放してくれたひろぽんの温かいおもてなしのおかげ。
マシューもジョニーもこの時間を満喫した様子で、あと100回くらいやりたい、と翌日メールがきた。

ひろぽん、本当に遅くまでありがとう!

“アニメ・セントラル” シカゴ大会

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やっと、というかいきなり春を通り越して夏がやってきたシカゴ。
そうなると一気にイベントごとが動き出してもう忙しいったらありゃしない。

書いている暇がないので、先日行われたアニメ・ゲームの祭典「アニメ・セントラル(略して“Aセン”)」のシカゴ大会の様子をレポートしたのでこちらをご覧ください。

中でも面白かったのが、「ゴジラ」に関する講演。
いやぁ、ゴジラは深い。面白い。
そして、アニメは奥が深い。



「ゴジラ」の歴史と、ヒューマニティーの喪失。アニメに学ぶ日本文化
〜中西部最大の漫画・アニメ・ゲームの祭典「アニメ・セントラル」


http://www.usshimbun.com/events/events-140517ACen2014.html

“ブルース・アンド・ザ・スピリット”シンポジウム

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ああ、もう忙しすぎてブログなんて書いている時間がない!
毎年この時期はこうなるんだけれど。
ブルースフェスも終わったし、少し余裕がでてきたところで、ぼちぼち思い出しながら書いていきます。



5月30日〜31日




二日間にわたって行われた「ブルース・シンポジウム」に参加した。
朝から晩まで丸一日、識者や業界人、ミュージシャンなどがブルースをいろいろな観点から語るという、まさにブルース漬けのシンポジウムだ。
ドミニカン大学は、大学の中で唯一ブルースをソシオロジーとして学問的に教えている大学として知られている。
その教授であるジャニス女史が、2年に一度このシンポを主催しているのだ。
先日ふとしたきっかけでジャニスと知り合い、彼女からぜひ参加してほしいと言われて私も丸二日間通ったのだが、
その内容も濃く、ディスカッションも興味深く、本当にいい勉強をさせてもらった。

ブルースはアメリカでの黒人の歴史そのものであり、それを深く知ってはじめて本当の意味でのブルースを感じることができる。


そのパネルディスカッションのひとつ、「Blues in The Media」の質疑応答で、思わず手を挙げて前から聞いてみたかった質問をぶつけてみた。

「日本にもブルース”オタク”と呼ばれる人が多いが、なぜブルースはこれほどまでに海外の国々の人々の心をつかんで離さないのか」

”オタク”という表現で会場はドッと笑いが起きたのは、つかみとして計算づく。
この答えは、私が期待していた通りのものだった。(詳しくは後日)

ところで、手を挙げて質問したあといろんな人が私の所へきて声をかけてくれた。
故ブルースマンの奥さま、ブルースジャーナルの編集者、ライター、海外からきていたブルースファン・・・・そのおかげでまた人脈が広がった。
フランスから来ていたジャーナリストは、わざわざ自分の意見を私に言いに来てくれたのだが、それがものすごくストンと私の腑に落ちて、本当にうれしかった。
人前で挙手をして、第2外国語で質問をぶつけるということは勇気のいることだけれど、その産物は計り知れなく大きかった。どんなときにも勇気は必要だということをまた学んだ気がする。







若くして亡くなったブルース・フォトグラファー、スーザン・グリーンバーグの写真展も開催され
生前、彼女の撮ったさまざまな写真をじっくりと味わった。
会場には彼女がLurrieとの間に残していった愛娘の姿も。
Lurrieの血をこの世に残してくれてありがとう、と私は心の中でスーザンに何度も深くお礼を言った。


友、シカゴに来る? 〜 『Motown The Musical』

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ブルースフェスも終わって、やっとひと山越えたこの頃。
今週は雷雨続きでどこへも行けず、おかげで家の中でゆくりと片づけ仕事ができる。
ついでにブログも更新しておこうっと。


今年のシカゴブルースフェスを前に、日本から素敵なお友達がやってきた。
プロのブルース・ギタリスト&シンガーのナコミさん。
彼女と初めて会ったのは、2年前、青森で行われた「Japan Blues Festival」だった。彼女のバンドが一昨年、昨年と続けてこのフェスティバルに参加したので、私は彼女のことをよく知っていたのだけれど、現地では顔を合わせる程度でゆっくりお話をする機会もないままだった。

ところが昨年、青森の帰りに帰省したあと神戸でランチをご一緒して、急接近。
そのときに彼女から「シカゴへはまだ行ったことがないから、来年のシカゴのブルースフェスにはぜひ行こうと思っている」という計画がもちあがった。
で、今年に入って正式にこの計画が決まったという連絡をいただき、以来この日をずっと楽しみにしていた。

ナコミさんはシカゴ入りする2週間前にルイジアナで行われた「Little Walter(リトル・ウォルター)フェスティバル」に招待され出演していたので、そのままシカゴでブルース・フェスの週末を合わせて2週間ほど過ごすことになっていた。
音楽はもちろんのこと、それ以外のシカゴをもっと知りたいという彼女は、シカゴ入りした日から精力的にあちこちと街を見て回った様子。
シカゴを愛する私としては、この街のいろんな魅力を知ってもらいたいので彼女のように貪欲にいろんなことを吸収しようという人が来てくれるととてもうれしいし、案内のし甲斐があるというもの。

かくして、久々の再会となった6月4日、さっそく一緒に今話題のミュージカル『Motown The Musical』を見に行った。
連れがいないとなかなか見に行く機会のないミュージカル。でもこれだけはどうしても逃したくなかったので絶対に好きそうな彼女を誘ったところ、もちろん即OK。かれこれ1か月以上前にチケットをとっておいたのだった。

 
久々の「オリエンタル・シアター」。。内装も実に重厚でゴージャス。
いかにも劇場に来た、というリッチな感覚をもたせてくれる。

 一緒に観劇したナコミさんとはっちゃん

モータウンものは前にも『メンフィス』を見たけれど、これは違う次元で素晴らしかった。
音楽プロデューサー、Berry Gordyが1959年、モータウン・レコードを立ち上げてから25周年を迎えるまでの話を軸にした物語なのだが、人種差別の激しい1960年代、いかに“黒人音楽”がアメリカ社会に入り込んでいったのか、モータウンで一世を風靡したミュージシャンたちがその後どのような道を選択していくのか・・・それらがケネディ大統領やキング牧師の暗殺といったその時代の出来事と共にテンポよくつづられていく。
マーヴィン・ゲイ、スモーキー・ロビンソン、シュープリームス、ダイアナ・ロス、ジャクソン・ファイブ、スティービー・ワンダー・・・など実在の人物が目の前に次々と再現される様も見ごたえたっぷり。もちろん(本人には及ばないものの)歌唱力も申し分ない。
特にダイアナ・ロスを演じた、シカゴ出身のAllison Semmesは本当に美しく、そのオーラまでそっくり。
でもやっぱり一番観客の人気をさらったのは、マイケル。
ジャクソン5が登場すると、わっと会場が湧き、特に子役のマイケルがヒット曲を躍り歌うと、あ〜〜〜という愛おしいものを見たかのようなため息があちこちから漏れる。ほんと、かわいかった!
このミュージカル、もう一度くらい見ておきたい。


 
(c) Joan Marcus, 2014

ミュージカルのあとは、軽く「Blue Chicago」に流れ、デミトリア・テイラーとJ.W・ウィリアムスのバンドを見てこの日はおしまい。


まだまだナコミさんとのシカゴ日記は続く・・・

友、シカゴに来る? 〜 シカゴ・ブルースフェスティバル、いろいろ

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もちろんナコミ姐さんの一番の目的は、ブルース・フェス。
今年のシカゴ・ブルースフェスは、6月13日から15日までの3日間。この時期は、その前後にもいろんなブルースイベントが目白押しで、もう出るほうも見るほうも眠れない日々が続く。
私もいつものことながら、寝不足の毎日。
でも今年は頼もしい連れがいるので、うれしい 行ったところをずらっと書き記しておこう。


6月12日(木曜日)ブルースフェス前夜

私は夜、シカゴで撮影のアルバイトがあったので、仕事が終わったあと「Hard Rock Hotel」のバーでナコミさんとドラマーのふみちゃんと待ち合わせ。
ここのBar、「Angels and Kings」は、毎晩いろんなジャンルの音楽をノーチャージで聴ける、穴場的Bar。
ちょうど木曜日はブルース・ナイト。で、なななんと、マシューのバンドのギタリストとしてLurrieが出るという情報を前日にキャッチ。
Lurrieは今回のブルースフェスでは出演予定がないので期間中は会えないものと凹んでいたので、うれしかったー!


ルリー・ベル(Gt)、ウィリー・ヘイズ(Ds)、フェルトン・クルーズ(B)
大好きなメンバーがバックに勢ぞろいした、私にとっては一番落ち着ける音を出してくれるバンド。


右の二人はすでにすっかり堪能していた様子。

セカンドステージの2曲ほどを聞いて、後ろ髪をひかれながら次にご案内する予定だったBar「Moe's Tavern」に向かう。
ここでは、毎週木曜日にシカゴの白人女性ギタリスト、Liz Mandevilleがブルースジャムセッションのホストをしていると聞いていて、前から一度遊びに来てね、と誘われていた。
それならぜひ、同じ女性ギタリストのナコミさんを連れて行きたい、と前からたくらんでいてLizに伝えたところ本人も大喜び。

初めて行ったけれど、西部郊外の人気のないちょっとしけたBarだった。
Jamもプロジャムというよりは、素人さんいらっしゃい的な感じ。プロの二人をお連れするにはちょっとごめんなさい、という感じではあったけれど、そもそもLizと引き合わせるのが主な目的だったのでまぁよしとしよう。
近い将来、ふたりのギターバトルが聴けるかもしれない。



さっそく一発かましてくれるナコミ姐。


Lizを挟んでふみちゃんとナコミさん


夜はまだまだ終わらない。
お次は「Kingston Mines」のビリー・ブランチ先生を見に行く。ブルース3連荘。
木曜日の深夜というのに、普段より人が多い。やはり明日からのブルースフェス客が増えているんだろう。
ここで、同じく日本からナコミさんと一緒に来ていたお友達のプロのブルース・レディたちと合流。
ベース、キーボード、ドラム、ギター&ヴォーカルとフルバンドが勢ぞろいしたところで、なんとビリーが2セット目はじめにこの「Japanese Women Band」をステージにあげてくれた。




意外な展開に大喜びのお客さん。

今日は早く帰ろうと思っていたのに、そんなこんなで3時過ぎまで・・・明日から乗り切れるのか、私?


演奏が終わってビリーを囲む。ビリーの横はピアニストのアリヨさん。



6月13日(金曜日)ブルースフェス初日。

昼からゆっくり電車で出陣。見たのはこんな感じ。

3–4pm〜 Cicero Blake
4:30–5:30pm - Mark Hummel’s Harmonica Blow Out with Billy Boy Arnold

 

8:25pm 〜 (Celebrate Centennial of John Lee “Sonny Boy” Williamson”) The Siegel-Schwall Blues Band with Sam Lay, Billy Boy Arnold, Marcella Detroit, Billy Branch, Omar Coleman, Mark Hummel, Kenny “Beedy Eyes” Smith, Billy Flynn and Johnny Iguana

 コーキー・シーガル

 ビリー・ブランチ


全員がハーモニカを吹くさまは、圧巻。





最後のメインステージの前に、Mark HummelとBilly Boy ArnoldにLittle Walter Foundationから表彰状が贈られた。そのプレゼンターのMr.フィルにバックステージに入れてもらえたおかげでいろんな人と接して写真を撮ることができた。感謝!


そしてアフターフェスは「House Of Blues」で行われたジョン・プライマーのNew CDリリースライブへ。
今日は無理せずゆっくり近場で。
でもやっぱ好きやわー、ジョン・プライマー。ギターも歌も最高。しっかりCDをゲット、サイン入りって、観光客みたいなことしちゃった。






右はメルヴィン・スミス(ベース)



6月14日(土曜日)2日目

この日は盛りだくさんで大忙し。昼間は暑く、夜は少し肌寒い一日だった。




 


1〜1:30pm - Deitra Farr with Joe Macdnard

この二人のDeepなデルタブルースには、心を突き動かされた。
最近はどのテントも音の多いロック・ブルースだらけになってきていたので、こういうブルースのルーツをたっぷりと聞かせてくれたふたりには感謝。
それも全ては彼女の歌唱力があってのもの。シカゴではやはりNo.1のデイトラゆえだ。





1:30pm 〜 Matthew Skoller Band

 
マシューは去年と言い今年と言い、あっちゃこっちゃで出ずっぱり。
今、一番シカゴで稼いでいるブルースマンじゃないだろうか!?(今度おごってもらお


3pm 〜 Tribute to Phil Guy (Italy/Chicago collaboration with Dario Lombardo, Delores Scott and Friends)


夕べ会ったLizが大暴れ中。


4:15pm 〜 Chicago Blues Diva’s with Peaches Staten, Deitra Farr and Nellie “Tiger” Travis

3人のディーバたちが、マイク・ウィーラーバンドをバックに従えてのソロステージを繰り広げる。


Peaches Staten、Nellie “Tiger” Travis、 Deitra Farr


マイク・ウィーラー&ネリー。




6:55pm 〜 Willie Clayton



8:15pm 〜 Bettye LaVette

本日のトリは、シカゴの大ベテラン歌手、ベティ・ラベット。




彼女のほとばしるエモーションに、ファインダーが涙で濡れた。。





そして、アフターフェスはいろいろ迷った結果、昼間に会ったギタリストのBilly Flynnに誘われて、彼が出演するギグを見にシカゴ西、ウィッカーパークにあるBBQハウス「Smoke Daddy」へ。
この店は前から一度行きたいと思っていたけれど機会がなかったので、個人的にはうれしかった。
お店に行ってみたら、いろんなベテランブルースマンたちがいっぱいいて、飛び入り参加していて見ているだけで楽しかった。
ミルウォーキー・スリムやウィリー・バック、あのジミー・ヘンドリックスのバンドのドラマーでもあった、ジミー・メイズ氏も遊びに来ていて、みんなでわいわい。


ここにもちろん、ナコミ姐さんとフミちゃんも参加して、大いに盛り上がったのは言うまでもなく。


日本人女子が3人もステージに上がった日!


音に人柄があふれ出ている、大好きなビリー・フリンと。 
この晩は「特別リクエスト」と言って、自分のルーツであるベンチャーズなどのグループサウンズをメドレーで聴かせてくれた。
テケテケテケテケ・・・が冴えわたる。本人もめちゃうれしそう。

大ベテランの人たちはみな温かくてやさしく、店の雰囲気も家庭的。今夜ここを選んで本当によかった!




6月15日(日曜日) 3日目・最終日

運転に疲れて、今日は電車。
この日はやけに蒸し暑かった。



2:30pm - Mike Wheeler Band

  
この人たちのエネルギッシュな演奏はいつ聞いても楽しい。いつも同じネタでひと芝居してくれるのもお決まり芸。


3pm - Chicago Delta Blues Band with Bob Stroger, Barrelhouse Chuck, Billy Flynn, Lil' Frank and Kenny “Beedy Eyes” Smith




大ベテランのベーシスト。いつもブルースマンらしく盛装してくれるボブ・ストロジャー


いつもは後ろで叩いているケニー・スミスが、この日は珍しく歌ってくれた。素朴で温かい、優しい歌声だった。やはりこういうのがブルースなんだな、としみじみ聞き惚れた。


4:30pm - Sugar Blue

何度聞いても大好きなシュガー!
直前ににわか雨がきたけれど5分でからりとやんで、雨上がりの空にハーモニカが響き渡る。


“夫婦(めおと)ブルース”


リコとシュガー。息もピタリ


この人のギターはいつもながら良かった。ハリー・フムラ。



Sugarと一緒に。自分が入った写真はあんまりないのでこれは貴重・・



今日は完全オフで会場をぶらぶらしていたルリーをキャッチ。なんだか楽しそう。



5:15-6:15pm - Willie “the Touch” Hayes Band




6:45pm - Aaron Neville



8:15pm - Dr. John


この人も最近シカゴによく表れる。ここ2年で3回目。
大好きなピアニストの一人、昔は必死こいてコピーした思い出がよみがえる・・・。


さて、今年のアフターフェスは、「Buddy Guys Legends」のCarlos Johnsonで〆。
カルロスに「来たよー」とあいさつすると、君はステージの始まる時間までいるかい?というのでもちろん、と答えると、僕も、といってお茶目に笑った。
顔は怖いが、超お茶目でかわいいのだ。
相変わらずのタイトでファンキーなリズムセクションが最高に心地いい、抜群のグルーブのバンド。7月に一緒に青森に行くのが待ちきれない。


この人も大好き、Pooky Styx


やっぱりおいしいところは逃さないこの人、バディ・ガイ。この日もきっちりとカルロスのステージに乱入して観光客の注意をひきつけていた。
せっかくカルロスを見に来たのに、と個人的にはちょっと辟易してトイレに逃げ込んだ。トイレの中までもバディーの声はガンガン届いていた。(はい、さすがです。)



かくして今年のブルースフェスは終了。
でも、まだ明日があるさ、明日がある〜♪


この続きは・・・次回。





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Happy 5th Birthday, GORO!

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マイケル・ジャクソンがこの世を去ったその日に生まれたGORO。
あれからもう5年になるのね・・・。
いつもいつもそばにいてくれてありがとうよ、GORO!
これからもずっと健康で男前でいてね。



心を込めて焼いたケーキ・・でもGOROは食べられないから代わりに食べてあげる。





友、シカゴに来る? 〜 シカゴ・ライストナイト in Legends

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順番が前後しましたが・・・前々回の続き&完結編。

2週間の滞在を無事に終えて、ナコミさんたちがいよいよシカゴを離れる日がやってきた。
なんだか長くもあり、短くもあり。
私はなにせシカゴ市内からは50キロ離れた遠い郊外に住んでいるため、毎日お付き合いできなかったけれど、ナコミさんたちは一日も欠かすことなく何らかのライブを毎晩見にでかけていたらしい。本当にタフ。

さて、最後の晩となった6月16日は、あの“Buddy Guys Legends”のジャム・セッションで〆ることになっていたので、私もみなさんの最後の雄姿を見に出かけた。
この日のホストは、シカゴブルースの重鎮ギタリスト、Jimmy Burns(ジミー・バーンズ)氏。
店の中は、今日は一発この有名クラブに飛び入りして思い出づくりをしていってやろう、というブルースフェスティバルの余韻冷めやらぬお客さん(もちろんほとんどが海外客)がわんさか押しかけていた。

我らがナコミ姐さん率いるジャパニーズ・ガールズバンドももちろん全員サインナップ。
中盤に名前を呼ばれて、全員でステージに上がる。
なんだか見ている私のほうがドキドキ。
でもそこは全員プロ。ささっとステージに上がるや機材のチェックを済ませあっという間にスタンバイ。
ジミーが「今日はジャパニーズガールズが勢ぞろいした感じだね」と一人一人の名前を紹介したあと、いよいよPlay。
全員そろって2曲、そのあとはメンバーがバラバラに呼ばれてJamに参加していった。







 
ナコミさん(ギター&ヴォーカル) 

 
ふみちゃん(ドラム)
安定感抜群の彼女のドラムは、どこへ行っても引っ張りだこだった。



さにょちゃん(ベース)
シカゴでこのベースを購入した彼女。ケースに鍵をかけてこの日まで大切に保管していたところそのカギが開かなくなり、店で大男たちがカギと格闘していた。



はっちゃん(キーボード)

 
はなちゃん(キーボード&ピアニカ)


客席でにやにや見ていたリン爺(リンジー・アレキサンダー)とジミー
リン爺はやはり、というか女子たちにちょっかいかけまくっていたらしい。
女性の顔を見ると誰れ彼れ見境なく「オレと結婚しよう」が口癖なのだ。(注:奥さんいます 



ジミー・バーンズバンドのドラマー、ブライアン・Tとふみちゃん。
ブライアンもふみちゃんをべた褒め。


★★

そんなこんなでみなさんのシカゴ最後の夜を一緒に過ごし、今年のブルースフェスはこれにてやっと終了・・・とは問屋がおろさず。
実はその翌週末にはまたうちの近所のブルース・フェスに行く予定があるのだった。
そうは簡単に、終わるものか 


台風に備えてください

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台風から身を守る方法(NHKボランティアネット防災もの知りノートより)

1)台風がくる前に
台風が接近してから屋外に出るのは危険です。気象情報を利用して台風がくる前に対策をとってください。

家の外の備え

●窓や雨戸はしっかりとカギをかけ、必要ならば外から板を打ち付けて補強する。
●庭木に支柱をたてたり、塀を補強したりする。
●側溝や排水口は掃除して水はけを良くしておく。
●テレビアンテナはステー線や支柱を確認し、補強しておく。
●風でとばされそうな物、たとえばゴミ箱や小石などは飛ばされないように固定しておく。

家の中の備え

●雨戸をおろしたり、割れたときのガラスの飛散を防ぐためにガラス窓にテープを貼ったりする。外からの飛来物の飛び込みに備えてカーテンやブラインドをおろしておく。
●次のような非常用品をまとめて、持ち出し袋などに入れておく。 懐中電灯・ローソク・マッチ・携帯ラジオ・予備の乾電池・救急薬品・衣料・貴重品・非常用食料・携帯ボンベ式コンロなど
●断水に備えて飲料水を確保する。浴槽に水を張るなどしてトイレなどの生活用水を確保する。塩害による長期停電のため、冷蔵庫のものが腐るおそれもある。水や食料品の備えは十分に。
●学校や公民館など、避難場所として指定されている場所への避難経路を確認する。



2)台風が接近しているとき

台風情報に注意する

●台風が近づくと、気象台発表の台風情報がテレビ・ラジオで伝えられる。情報を受けたら、再び家の周りの安全を確かめる。


注意報・警報にも気をつける

●被害の出る恐れがあるときは、注意報、警報や記録的短時間大雨情報などが発表されるので、テレビやラジオに気をつける。


危険な場所に近づかない

●雨で増水した小川や側溝は境界が見えにくい。また、冠水した道路上では浮き上がったマンホールも見えにくい。大雨のときは、小川やマンホールに転落する事故が多い。また、山崩れ・がけ崩れも起こりやすくなる。このような危険な場所には近づかない。


台風の強い風は二段構えでやってくる

●今まで吹いていた強い風が急に弱まっても、およそ1〜2時間後には再び吹き返しの強風がやってくることがある。風が弱まったからといって、屋根の上にあがったり、家の周りを歩いたりすることは危険である。
●強風による飛来物(たとえばかわらや看板)を頭に受けて死亡する事故が多い。やむをえず戸外にでるときはヘルメットや安全帽をかぶる。
●フェーン現象による火災が多発しやすい。暴風雨の中では、たき火やローソクなど火の取り扱いに十分注意する。


3)危険が迫ったら

避難

●防災機関などから避難の勧告や指示があったら、すぐ従えるように準備し、すばやく避難する。「むだ足覚悟で早めの避難」を心掛けたい。
●避難の前に、必ず火の始末をする。
●避難の際は持ち物は最小限にして背中に背負うなどして、両手は自由に使えるようにしておく。
●頭はヘルメットや安全帽で保護する。素足は禁物で、靴は丈夫で底の厚いものがよい。長靴は水が入ると歩きにくい。

避難先では

●勝手な判断や行動をせず、指導者の指示に従う。
●引き続き、台風情報や注意報・警報に注意する。

台風に備えてください?

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家庭で用意しておくべき災害時の準備用品リスト

大規模な地震災害が発生してライフラインが止まった場合、公的な支援が行き渡るまでに家族の生命、健康を維持するためにどのようなものを準備しておけばならないのでしょうか。

■飲料水 
1人1日3リットルが目安
(家族3人で2リットルペットボトル12本〜18本用意:飲用のみで3〜4日分)

■非常食
保存期間が長く火を通さないでも食べられる食品(レトルト食品、インスタント食品、クラッカー、缶詰など安価な日用品をストックして古いものから消費していけば良い)。保存可能期間2年〜5年のものが理想的

■医薬品
常備薬、三角巾、包帯、ガーゼ、脱脂、ばんそうこう、はさみ、ピンセット、消毒薬、整腸剤、持病のある方はその病気のための薬(薬品名のメモも)
※小児、高齢者のいる家庭は別途必需品を用意

■衣類
重ね着の出来る衣類、防寒具、毛布、下着類、靴下、軍手、雨具、カイロ

■停電時用
懐中電灯、ろうそく、マッチ、携帯ラジオ、予備の電池
※携帯ラジオは手巻きの充電式が便利。最近のものは携帯も充電できる。

■避難所への持ち込み用グッズ
着替え、毛布、布団、寝袋、タオル、ティッシュ、ウエットティッシュ、ビニール袋、生理用品、筆記具(油性)、食器類、スプーン

■緊急時の避難・救助用
笛、コンパス、ナイフ、ロープ、懐中電灯、シャベル、バール、ノコギリ、ハンマー等の工具

■貴重品
現金(硬貨)、身分証明書、預貯金通帳、印鑑、権利書、各種カード、保険証など

■長期避難用アウトドアグッズ(キャンプ用品で可)
燃料、卓上コンロ、ガスボンベ(予備ガスは多めに用意)、固形燃料、調理用具、寝袋、洗面用具、トイレットペーパー、古新聞紙、バケツ、ラップ、ビニールシート 断水に備えて携帯用トイレ・簡易トイレ(マンション住民は必須)、紙袋、ビニール袋、布袋(所持品整理用)

■役に立つ日用品
布粘着テープ(油性マジックを使ってメモに使用したり、ガラスの破片を取るときに利用できる)、ラップ(水不足の時に食器に使用、保存など多用途に使える)、梱包用ひも、風呂敷、ダンボール

非常持ち出し袋にいれておくもの(一次持ち出し品)

飲料水(500mlペットボトル数本)
非常食(菓子類・ゼリー状の食品)
医薬品(消毒薬、三角巾、胃薬、解熱薬など)
簡易食器セット(家族分)
衣類(防寒具)懐中電灯
携帯ラジオ 電池 現金(10円玉も)
貴重品
ローソク・マッチ・ライター
ロープ・ビニールシート・雨具
ナイフ、ハサミ、タオル(大小)
洗面道具(旅行用で可)ウェットティッシュ ビニール袋
携帯電話用バッテリー、コンパス、筆記具

災害時にあると便利なもの(二次持ち出し品)

裁縫セット、ランプ、ランタン、ヘッドランプ、カイロ、サバイバルシート、折り畳みポリタンク、車輪付き旅行バッグ、台車、かご付き(荷台付き)自転車、小型バイク 、キャンプ用品一式(テント、寝袋、バーベキュー用品一式)、非常用浄水器(町内会やマンション自治会などで用意)

避難所であると快適に過ごせるもの

耳栓、安眠マスク、携帯マクラ、菓子類

ワールドカップ2014ファイナルを祝う!

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日本が早々に一次リーグ敗退して、気分的にも全く盛り上がらずにいた今回のワールドカップ。
それでもさすがにベスト8あたりから世界レベルの戦いを見るのが面白くて、ほぼ毎日のように昼になるとTV観戦をしていた。

そしてついに迎えたファイナル。
ブラジルを完膚無きまでに叩き潰してその圧倒的な強さ&チーム力を見せつけたドイツがついに頂点まであと一歩と迫ったとあり、さすがのPちゃんもちょっとうきうき。
彼は普段からま〜ったくスポーツごとに関心がなく、特にワールドカップのような「国と国との激戦」が嫌いなのだけれど、私があんまり大騒ぎするので一緒に見るようになりちょっと興味を持ち始めたらしい。
実は彼も子供の頃はちょっとサッカーをやっていたときがあったという(信じられん)。


というわけで、せっかくファイナルを見るんだったら、怖いもの見たさでジャーマンタウンにでも行ってみようと計画をたてた。
つい先日、下見を済ませていたシカゴ北部のジャーマン・タウン(リンカーン・スクエアー)。
ここは今でもドイツからの移民が多く暮らしていることで知られ、ドイツのグロッサリーストアやBar、レストランなどが立ち並んでいる。
その中のBar、「Carola's Hansa Clipper」へ行ってみた。

店に入った時にはすでに試合は始まっていた。
入り口は超満員でとても中に入れそうな雰囲気ではなかったものの、思い切って店内奥に侵入、壁にへばりついて店の大型テレビを見ていたら、「こっちのほうがよく見えるよ」といってお兄さんがカウンター椅子すぐ後ろの立見席を譲ってくれた。
アメリカってこういうときの譲り合いの精神が徹底しているよなー。
おかげで立ちっぱなしだったけれど、ストレスなく観戦できて楽しかった。









息詰まる熱戦に、食い入るようにテレビを見つめる


試合はどちらも譲らぬ白熱のゲーム。2回目の延長でアルゼンチンのちょっとした隙をついたドイツ、FWのマリオ・ゲッツェがゴールを決めた瞬間、店の中に怒涛のような拍手と雄叫びが響き渡った。





そして、終了のホィッスルと共にまた湧き上がる歓声。

Pちゃんもこの時ばかりはジャーマンフラッグを振り回して楽しそう。
やっぱりスポーツ観戦は大勢で見るのが一番。



店の外も「にわかドイツ人」で大騒ぎ。
クラクションを鳴らしながら車が通り過ぎていた







表彰式でもまた盛り上がる


★おまけ

このあとシカゴ市内のイベントを見に行った私たち。
そこでしょんぼり歩いているアルゼンチンのユニフォームを着たサポーターと思しき人たちがいたのだが、Pちゃん、ドイツの小旗を手によせばいいのに何やら声をかけている。



あーもう、こういうところがあかんねんなー、この人。


なんて声かけたの?と聞いたら
「今日はドイツが勝ったけど、どちらが勝ってもおかしくないいいゲームだった。気を落とさずに。アルゼンチンはいいチームだ」だって。。。
いやぁ、わかるけど負けた側にとって、ききたくない慰めもあるのよ、キミ。
スポーツで真剣勝負をしたことのないPちゃんは、この辺りの感覚がどうしても鈍い・・・。


嫌がらせか!?







 

シカゴぶらぶら、近隣散歩

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またまた時間が前後して・・・7月5日の出来事。

今年のシカゴは夏が遅い、というかいつもならとっくに30℃超えなのに今はまだ20℃代をいったりきたりと涼しいこの頃。
せっかくだから、これを利用して久々にGOROを連れて遠出をしてみようということになった。
前から一緒に連れて行きたかったシカゴのネーバーフッド、ウクライナ・ヴィレッジとプエルトリカン・ヴィレッジに散歩に出かけてみた。




まずは、ウクライナ・ヴィレッジ。


赤レンガのかわいらしい家並みが続く、ここだけ古きヨーロッパの香り漂うエリア。
シカゴ市から「歴史的建築の街なみ」に指定されている。
Pちゃんいはく、「すれ違う人の顔がもろ東欧ぽい」。立ち話をしている人もロシア語。


そしてその横はなぜかプエルトリカン。
道一本を挟んで全く違う顔が広がり住んでいる人もガラリと変わる。
これがシカゴの面白いところ。




巨大な「フンボルト公園」内を散歩。
名前からもわかるように、この一帯はその昔はドイツからの移民が住んでいたが、いつのまにかプエルトリカンにとってかわられたらしい。


花嫁さんをみつけて、にやり。


せっかくここまで来たついでに、「ジャーマン・タウン」へ。シカゴ北部、リンカーン・スクエアーあたり。
名前ほどはドイツしていないものの、この一帯にはドイツ移民1世たちが多く住んでいるらしく、シカゴでもちょっと品のいいエリアとして人気だ。
ドイツのものを扱うグロッサリーストアや、おしゃれなレストランなども多い。





歩き疲れたので屋外Barで一息。“312”はシカゴのビール。

 


シカゴのBarやレストランはペット可のところが多いのでうれしい。もちろん屋外のみだが、お水もちゃんともってきてくれる。


一日中よく歩いたGOROは、どこへ行っても「シーバーイーヌー」と声をかけられて大人気。
昔は人ごみを怖がっていたけど、もう5歳になってへっちゃら。
そうはいっても緊張が続いていたのか、家に帰ったら即爆睡。
お疲れ様でした!



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